日本の国民食ともいわれるカレー、子どもも大人も大好きです。
特に暑い夏は、無性に食べたくなりますね!
2日目のカレーは美味しいといいますから、1食分だけ作るご家庭は少ないでしょう。
では夏の常温保存は大丈夫なのでしょうか?
残ったカレー鍋を冷蔵庫に入れようと思っていたのに、うっかり忘れてしまったという経験ありますよね?
冬場はそんなに気にならないけれど、夏場は心配ですね!
夏のカレー鍋の中はどうなっているのでしょう?
それではカレーの保存方法を考えてみましょう。
カレーを冷蔵庫に入れ忘れるとどううなっちゃう?!
カレーの保存方法はご家庭によって様々ですね。
鍋をそのままで常温保存の常温派、冷めてから鍋のまま冷蔵庫に入れて保存する冷蔵派、タッパーに入れ替え冷凍保存の冷凍派というふうに、大きく分けると3パターンでしょうか。
どの保存方法が正しいのでしょうか?
夏場で考えてみましょう。
実はカレーは「ウェルシュ菌」という細菌が繫殖しやすい食べ物なのです!
カレーだけでなく、夏の暑い日には常温下で食べ物を置いておけばすぐ腐り、食中毒の原因になります。
カレーを常温下に置いておくと、「ウェルシュ菌」がどんどん増えてしまいます!
増殖のスピードは、10分で2倍、100分では約10万個にも増えると言われています。
凄い数ですね!!
夏場の常温保存のカレー鍋の中は恐ろしいことになっています!!
「ウェルシュ菌」とは、人や動物の腸管内、土壌、水中等自然界に広く存在します。
酸素を嫌う嫌気性菌ですが、熱に強い芽胞を作るので、高温でも死滅しません!
6~8時間の潜伏時間を経て、腹痛や下痢の症状が出る可能性があります。
カレーを夏に常温保存すると危険です!
温め直しても「ウェルシュ菌」は死滅しないからです!
また、シチュー等の肉類、魚介類、野菜を使ったスープ系煮込み料理や味噌汁にも「ウェルシュ菌」による食中毒になる可能性があります。
これらの料理の保存方法も、カレーと同じように考えてくださいね!
また、たまにお腹を壊す人は、腸が弱いのではなく、「ウェルシュ菌」による軽度の食中毒なのかもしれません。
カレーは鍋ごと冷蔵庫へ!取っ手が外れると便利です
カレーの「ウェルシュ菌」はどうすれば、人体に影響がなくなる状態になるのでしょう?
「ウェルシュ菌」は20~55℃で増殖するので、急激に20℃以下に冷ますことが重要です。
氷水を入れた大きな桶や鍋に、カレー鍋を入れてかき混ぜるとすぐに冷やすことができます。
20℃以下に冷ませれば、鍋ごと冷蔵庫に入れても大丈夫です!
取っ手が取り外しできる鍋だと便利ですね。
冷蔵庫にそんなスペースないよ~という場合はタッパーやフリーズパックに小分けにして冷凍保存もできます。
冷凍すると、解凍した時にじゃがいもが不味くなるので、潰して冷凍することをおすすめします。
冷蔵庫や冷凍庫で保存したカレーを食べるときは、よくかき混ぜながら、しっかり加熱しましょう。
冷凍保存したカレーを電子レンジで加熱する人もいますが、あまりおすすめしません。
電子レンジは、加熱するときに、温度にむらができるからです。
「ウェルシュ菌」は空気が嫌いという特徴があるので、鍋で、鍋底からよくかき混ぜながら十分加熱してください。
カレーの冷蔵庫での保存期間は?
冷蔵庫や冷凍庫で保存したカレーはどのくらい保存できるのでしょうか?
保存期間の目安ですが、常温保存した場合は、日持ちは夏場なら半日、冬場で1日程度です。
冷蔵庫で保存した場合は、2日程度と考えてください。
冷凍保存は1ヶ月が目安です。
カレーは大量に作り、何日か持たせたいですが、季節を問わず、作った次の日には食べきるくらいの量を作ることをおすすめします!
3日以上保存するときは、冷凍保存にしましょう!
まとめ
常温保存のカレーは、季節を問わず危険ということがわかりました!
原因は、「ウェルシュ菌」です!
「ウェルシュ菌」は20℃以上になると急激に増殖し、加熱では死滅しません。
酸素に弱いので、素早く20℃以下に冷まし、加熱するときは、十分鍋底からかき回して酸素を取り入れることが重要です!
また、大量に作りがちなシチューや野菜スープ等のスープ系煮込み料理も、カレーと同様の保存方法にしてください。
夏場のカレーの常温保存はとっても危険ですね。
ご家庭に適した保存方法を考えてくださいね!
正しく保存して、美味しいカレーを食べて今年の夏を乗り切りましょう!
やっぱり、2日目のカレーは美味しいんですもの!