「むきやうさみふはなかしし」
これって、なんのことか、わかりますか?
昔から使われている語呂合わせですが、
これだけ書かれてもなんのことやら、ですよね。
これ、実は、
旧暦の覚え方のひとつなんです。
時々カレンダーに書かれていたりしますが、
旧暦、全部そらで、言えますか?
ということで、
日本人なら旧暦を知っていて当然!
と、胸を張って言いたいあなたに、吉報です。
簡単に覚える方法、伝授します!
旧暦の月の名前を覚える方法、
出来るだけ簡単に、楽しく、
ご紹介しますね。
日本人なら知っていて当然!?和風月名の読み方と意味・由来のまとめ
旧暦のことを
「和風月名」ということは、
知っていましたか?
もう、呼称からして
雅な雰囲気満載ですよね。
そんな雅な「和風月名」を
簡単に覚える方法、の前に、
新暦の暦にあわせて、
読み方と意味を説明します。
ちょっと回り道になってしまいですが、
読み方がわからないと、語呂合わせも出来ませんので、
簡単に、短く、説明しますね。
※全ての説には諸説あります。
一番有名、もしくは覚えやすそうなものを、抜粋しています。
【1月】=【睦月】=「むつき」
年の始めは親類縁者が集まって、仲睦ましく過ごすという意。
【2月】=【如月】=「きさらぎ」
服を重ね着すること「衣更着(きぬさらぎ)」の意。
【3月】=【弥生】=「やよい」
「弥」は「ますます」を意味し草木がますます生い茂るという意。
【4月】=【卯月】=「うづき」
卯の花月(うのはなづき)のことで、卯の花が咲く月という意。
【5月】=【皐月】=「さつき」
早月(さつき)とも書き、早苗(さなえ)を植える月の意。
【6月】=【水無月】=「みなづき」
「な」は現代の「の」のことで「水の月」の意。
【7月】=【文月】=「ふみづき」
七夕の短冊に願いごとを書くことの意。
【8月】=【葉月】=「はづき」
稲穂が張ることから「穂張り月(ほはりづき)」の意。
【9月】=【長月】=「ながつき」
夜が段々と長くなってくる「夜長月(よながづき)」の意。
【10月】=【神無月】=「かんなづき」
全国の神様が出雲に集うことから神様がいなくなるという意。
逆に出雲では全国の神様が集うので「神在月」になります。
【11月】=【霜月】=「しもつき」
霜が降りる「霜降月(しもふりづき)」の意。
【12月】=【師走】=「しわす」
師匠や法師が年末のため、慌ただしく走り回るという意。
いかがでしたか?
意味がわかると、少しだけ覚えやすくなりませんか?
昔ながらの方法からYOUTUBEまで!?いろいろあった旧暦の月名の覚え方!
それでは最初にご紹介した、
「むきやうさみふはなかしし」について、
読み方をご紹介済みなので、もうおわかりですよね。
そうです。
「和風月名」の頭一文字を並べただけなのです。
昔から使われてきた、由緒ある語呂合わせに、
文句を言うつもりは、毛頭ございませんが、
でも、とはいえ、ただ並べられただけでは、
ちょっと覚えにくいですよね。
そこで、邪道かもしれないですが、一案。
だらだらと続く文字に、句読点をうってみました。
「むきやうさ、みふはなかしし」
わかりますか?
これ、「5・7」になっているのです。
なので、
最後にもう一回「むきやうさ」を持ってくると、
「5・7・5」になるんです。
「むきやうさ、みふはなかしし、むきやうさ」
どうでしょう?
まるで俳句のようじゃありませんか!
リズムに乗って、声に出して読んでみましょう。
意味は全くないですが、覚えやすくないですか?
じつはこれ、
全くのオリジナルなんです。
私はこの覚え方で、テストを乗り切りました。
小テストなんですけど、満点だったんですよ。
古典が好きだったので、
俳句にしちゃったんですよね。
俳句は、意味がわからなくても、耳にのこりますから、
これもいけるんじゃないかなと、思ったんです。
結果は、バッチリでした。
遥か昔の話しなんですが、
今でもちゃんと覚えてますからね。
他にも、最近流行りの語呂合わせで、
「むっきーやよい。うさ、ふみ。はながしし」
って、知ってますか?
これ、YouTubeで人気の語呂合わせなんですが、
「中学受験専門プロ個別指導塾ノア」の動画で、
先生が説明してるんですよ。
ストーリー仕立てになってまして、
「ムッキー! やよい」
やよいちゃんが、ムッキーって怒ってます。
「うさ、ふみ」
八つ当たりで、ウサギを踏んじゃってます。
「はながしし」
その時のやよいちゃんの鼻は、獅子のようでした。
となるみたいです。
これも面白く覚えられるかもしれませんね。
あとは、短歌のように
~むつきさや うづさつきみな ふみはずき
ながかんしもし ながかんしもし~
「5・7・5・7・7」に自分でわかりやすいように、
「むつき、きさらぎ、やよい…」の順番はそのままで、
自分が覚えやすい部分で、振り分けてみてください。
どうですか?
ちょっとだけ、面白くなってきませんか?
いろいろ試してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
私は古文が好きだったので、
割合楽しく覚えられたんですが、
苦手な人にとって、耳慣れない「和風月名」は、
まるで天敵のように思えると、
聞いたことがあります。
でも、日本古来の雅な月名は、
日本の四季を感じさせる、古から伝わる、
由緒ある文学だと、私は思っています。
なので、唱和しましょう!
むきやうさ~ みふはなかしし~ むきやうさ~
出来ればずっと受け継がれていって欲しい「和風月名」。
嫌われないで愛されて欲しいなって、思っています。