2004年以来の20年ぶりに紙幣が刷新されることが各メディアで報道されています。
2024年度から新紙幣が発行されるとのことですが、各紙幣に描かれる人物は誰なのでしょう?
各人物がどのような方なのか簡単に紹介していきます。
一万円札のことを「諭吉」と表現することがありましたので、福沢諭吉の次が特に気になりますね。
新紙幣に描かれる人物(肖像画)は誰?
各紙幣に描かれる人物(肖像画)は次のように報道されています。
1万円札・・・ 福沢諭吉 ⇒ 渋沢栄一
5千円札・・・ 樋口一葉 ⇒ 津田梅子
1千円札・・・ 野口英世 ⇒ 北里柴三郎
慣れ親しんだ紙幣が変わるのはさびしい気もしますが、同時にワクワクもしますね。
若い方は紙幣って変わる事あるんだ?!なんて思う方もいるかもしれませんね。
5千円と1千円は20年ぶりですが、1万円は40年という長い期間、福沢諭吉でしたから特別感慨深いものがあります。
1万円と言わずに「諭吉ちょうだい!」といっても通じるほどでしたからね。
それでは各人物について簡単に紹介していきます。
1万円札 福沢諭吉に代わる渋沢栄一とはどんな人物?
渋沢栄一
1840年~1931年没
渋沢栄一さんをひとことで言うと、幕末の実業家です。
「日本資本主義の父」とも言われる存在です。
第一国立銀行や東京証券取引所をはじめ多種多様な企業の設立経営に関わった人物。
複数の大学でも教鞭をふるっていました。
明治政府では大蔵少輔事務取扱となって財務政策を行っていた人物です。
実業家の中では社会活動にも尽力した功績があり、東京慈恵会、日本赤十字社、癩予防協会の設立などにも関わっています。
女性の立場にいち早く目を付けた人物でもあり、当時の男尊女卑の影響が残る社会の中で、女性の教育の必要性に気づき、日本女子大学校、東京女学館の設立に携っています。
5千円札 樋口一葉に代わる津田梅子とはどんな人物?
津田梅子
1864年~1929年没
津田梅子さんをひとことで言うと、明治時代の教育者です。
「女子教育の先駆者」とも言われています。
津田梅子の原点にはアメリカ留学があります。
帰国後は伊藤博文の通訳や英語指導役として伊藤家に滞在していました。
そして再びアメリカ留学。
そこで日本女性に関する研究をしていたアリス・ベーコンの影響を受けて、日本の女性教育に関心を持つきっかけになったと言われています。
「女子英学塾」(現在の津田塾大学)の設立をし、開校後は塾長となって、一般女子の教育を始めています。
1千円札 野口英世に代わる北里柴三郎とはどんな人物?
北里柴三郎
1853年~1931年没
北里柴三郎さんをひとことで言うと、医学者・細菌学者です。
「日本の細菌学の父」とも言われています。
主な業績には、破傷風菌純粋培養、血清療法の発見、ジフテリアと破傷風の毒素に対する抗血清開発、ジフテリア抗血清の製造開発、腺ペストの病原菌共同発見などがあります。
私立伝染病研究所(現在の東京大学医科学研究所)創立者であり初代所長にもなっています。
また土筆ヶ岡養生園(現在の北里大学北里研究所病院)創立者でもあります。
現在も残る大病院の創設という偉業を残している人物です。
そして日本医師会創設者であり初代会長でもあります。
まとめ
2024年度から刷新される新紙幣に描かれる人物(肖像画)は誰なのか、簡単に紹介しました。
「日本資本主義の父」「女子教育の先駆者」「日本の細菌学の父」という3人の偉人が選ばれていますね。
日本経済の躍進、女性社会の象徴、世界最高峰の日本医学の先駆者など、現在未来の日本を豊かにしてくれそうな紙幣が完成しそうです。