インフルエンザは毎年必ずと言っていいほど流行します。
予防対策が本当に有効ならばこんなに流行しないのでは?という疑問もわきますが、対策を怠っていたらもっと大変なことになっていることでしょう。
私は病院に勤務していますが、生まれて一度もインフルエンザにかかったことがありません。
インフルエンザを予防する、自分でできる対策をお伝えします。
意外なことに食事中はうつりにくい?!
意外に思うかもしれませんがインフルエンザは食事中にはうつりにくいんです。
インフルエンザのウイルスは上気道で増殖しますが、食べ物と一緒に胃の中に入れてしまえば死滅します。
だから食事中はそんなに神経質になる必要はないんですね。
インフルエンザの人と接触した直後に食事をしても何も問題ありませんよ。
食事で注意しなければならないのはノロウイルスとかの方でインフルエンザは問題なしです。
むしろ電車や車に同乗したときの方がよほど危険な状況だと思います。
水分をとりまくれ!
食事中にうつりにくい理由と同じですが、頻繁に飲み物を飲んで胃の中にウイルスを落としてしまいましょう!
病院の先生がインフルエンザの患者を診察しているのに何でうつらないのか疑問ですよね。
もちろんインフルエンザにかかって休診になる先生もいますが、一般の人より圧倒的にリスクが高い医師があまりかかっていないのは、飲み物を飲みまくっているからなんです。
診察室の机の上を見てみてください。
かならず飲み物が置いてあり、一人診察が終わるごとに飲んでいますよ。
常に飲み物を持ち歩き、5分に一度くらいの頻度で一口のみましょう!
換気はするな!
インフルエンザのウイルスは乾燥に強いとされています。
逆に人間は乾燥に弱く、湿度が低いと鼻やのどの粘膜機能が低下してしまうからです。
冬に風邪をひく人が多いのもこのせいではないでしょうか。
部屋の湿度は40%以上を保つようにしましょう!
湿度の管理は自宅だけでなく職場でも積極的に取り入れるべきです。
それから絶対にしてはいけないことがあります!
部屋の空気の入れ替えは絶対にしてはいけません!
せっかくインフルエンザウイルスが住みにくく人間にやさしい環境を作ったのに、その空気を自ら捨ててしまう行為は全くの無駄です。
家の中の空気より、外気の方が危険だと認識しましょう。
例外は、その部屋にインフルエンザの人が入ってきたときくらいですね。
加湿するときには他の雑菌が繁殖しないよう十分注意してください。
基本的なことは気休め程度に
うがい手洗い・マスク着用・インフルエンザ予防接種。
インフルエンザにかかりたくない人は必ずといっていいほど取り入れている対策だと思います。
インフルエンザの予防接種をしてもインフルエンザにはかかります。
ただ、かかりにくかったり、かかっても軽症で済むというものです。
軽症で済めば命の危険にさらされる心配がないので、予防接種をしないよりはしたほうがいいでしょう。
でも、うがい手洗い・マスク着用・予防接種はリスクの軽減には効果が期待できますが、不十分だからインフルエンザにかかるんですよね?
だからこそ水分補給や湿度保持が重要なんです。
一番大事なことは人まかせ!
最後に、自分ではできない対策になりますが、これはとても大切なことです。
インフルエンザにかかった人は、5日間は外出せずに引きこもってください。
たとえ熱が下がって体が楽になっても外出しないでください。
インフルエンザを広げないためにはこれが一番重要です。
自分がインフルエンザにかかった時には、人にうつさないことを一番に考えましょう!